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震災から10年 福島の人々の今

東日本大震災から10年が経ちました。私たち、福島に住む人々はいろいろと複雑な気持ちでこの10年を過ごしてきました。

先日も大きな余震がありましたが、その頃にトラウマによってとても不安になってしまったと、ヒーリングやカウンセリングに多くの方がいらっしゃいました。

皆さんが口をそろえて言っていたのは、「だいぶ時が経ったような気がしていたけど、こんなに怖くて不安になると思わなかった。」ということでした。
私も余震の時は、この感じ・・この感覚はヤバい!と当時を思い出しました。

どんなに時間が経過しても、あっという間にその時の感覚がよみがえってくる。しかもその事で、いかに自分が恐怖で傷ついていたかを知る。
その当時は、地震や放射能から子供たちを守ることに必死で、自分の事は二の次にしていて、きちんと自分の傷を癒していなかったという方が多かったです。

あらためてまた向き合って、「辛かったね・・」と自分を癒してあげることはとても大切です。
これは、どんな心の傷でも一緒だと思います。

傷ついたままにしないで、誰かに話してみたり、少しずつ向き合いながら、石など自然の力をかりて見るのも良いでしょう。
来てくださった方々も、「少し落ち着きました。」と笑顔に戻って帰られました。

今年の春は、久しぶりに夜ノ森公園の桜を見ることが出来ました。
富岡町は、原発の近くなので放射線量が多く、除染されていないところは、未だに柵に仕切られていて入れないところもあります。
その柵の向こうにもきれいな桜が咲いていて、余計にせつなくて美しかったです。

でも見られるところもだいぶ多くなり、地元の方々が見に来ていました。
皆さん笑顔ですごくうれしそうで、少しでも多くの方々がこのような笑顔で過ごしていけるようになると良いなと願わずにはいられませんでした。



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